河合楽器の工場で製造していますが、カワイピアノとは違った音色・タッチを持っています。
ディアパソンピアノは日本楽器(現ヤマハ)の初期の技術部長だった大橋幡岩さんが、思い描いた理想のピアノ作りをする為ヤマハを退職後、昭和23年“ヨーロッパ製ピアノと同等の国産ピアノを”との高い目標を掲げて理想的なピアノを目指して設計・製作されたピアノです。
183-Dは河合楽器に吸収合併されてから、カワイの工場で作られていますが、製造ラインは別々で基本設計はディアパソン独自のオリジナル設計です。
当時、国産グランドピアノでは少ない3本ペダルを採用し、白鍵盤は1枚物の象牙を貼り、音色の要となるハンマーヘッドにはドイツのレンナーハンマーを取り付けています。
タッチは軽い目で弾き易いと思います。音色はキンキンした音ではなく、又やわらかい音でもなく、低音から中高音まで重厚なしっかりした音色です。年式は少々古いですが、一度ご自分で確かめて下さい。